道頓堀川は、大阪を代表する都市河川でありながら、治水対策による護岸のかさ上げや水質汚濁などにより、まちと隔たった存在となっていました。大阪市域の約96%が合流式下水道で整備されているため、雨の強さが一定水準を超えると雨水とともに汚水の一部が直接放流されるという課題がありました。また、道頓堀川とその上流にある東横堀川においても年間85回程度ある降雨の中で70回程度も未処理越流水が放出されることがあり、水質汚濁の原因の一つとなっていました。
そこで、平成27年3月に北浜逢阪貯留管の供用を開始しました。この貯留管は計画降雨(10年に1回の大雨)までの全雨量(14万m³)を貯留する大口径の貯留管です。太閤(背割)下水にちなんで「平成の太閤下水」とも呼ばれています。この貯留管により降雨初期の汚れた雨水を一時的に貯留できるため、供用開始から現時点まで雨水吐口からの放流が無くなっており、水質汚濁の改善に寄与しています。
平成23年には、とんぼリバーウォークが完成し、道頓堀川やまちの風景が楽しめる場に生まれ変わりました。下水道はこのようなところでもまちづくりに貢献しています。
平成の太閤下水 フロー図
水環境が改善され、賑わいを見せる道頓堀
(日本水道新聞社撮影)